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【サッカーなんでやねん】
中国系実業家も暗躍する八百長シンジケート…アギーレ疑惑は序の口、世界サッカー包む深い闇

日本代表のアギーレ監督が八百長に関与した疑いでスペイン検察当局から告発された問題が波紋を広げている。
疑惑が持たれているのは、2011年5月21日のスペイン1部リーグ最終節の試合。アギーレ監督が当時率いていたサラゴサ(現2部)がレバンテを2-1で下して1部残留を決めたが、サラゴサの会長ら幹部とアギーレ監督らが試合の結果を操作することで合意し、合計96万5千ユーロ(約1億4千万円)がレバンテの選手らに渡ったとされている。日本サッカー協会はアギーレ監督への聞き取り調査を行うとともに、情報収集。原博実専務理事が記者会見するなどして「現時点でアギーレ監督をどうとは考えてない」と強調したが、早期の監督交代を望む意見や、アギーレ監督を招聘(しょうへい)した日本協会の責任を問う声などが噴出している。
まさに日本のサッカー界を揺るがす様相を呈しているが、世界の八百長事情を見ると、もっと深刻な事態となっている。
20%が八百長試合でプレーしたフィンランド
国際プロサッカー選手会(FIFPro)が近年に八百長問題が発生した欧州の国や地域でプレーする選手へのアンケートを行い、今年5月に発表した報告書によると、フィンランドでは20%の選手が八百長と認定された試合でプレーした経験があると答えていた。ギリシャでは13・7%だったが、この1年間に国内リーグで八百長が行われているだろう信じるに足る何らかの証拠を持っていると答えた選手は64%にも上っていた。