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【関西の議論】京都タワー開業50年 あえて問う…高さ131メートルの「白亜の塔」は古都にふさわしいか

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【関西の議論】
京都タワー開業50年 あえて問う…高さ131メートルの「白亜の塔」は古都にふさわしいか

開業50周年を迎える京都タワー=11月11日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)

 古都のシンボルの一つ、京都タワー(京都市下京区)は28日、開業から50周年を迎えた。堂々とそびえ立つ白亜の塔は、半世紀もの間、京都の街並みを照らし続けてきた。「応仁の乱以来の破壊だ」と厳しい批判も受けた京都タワーの建設だが、京都人たちは好意的に受け入れているという指摘もある。とはいえ、1000年を超える京都の歴史からいえば、50年といってもまだまだ〝新参者〟。古都に130メートルもの高さの塔は必要なのか。建設当初から現在に至るまで、景観論争もじわりと続いている。(吉国在)

〝卑俗な観光塔〟!?

 京都には木造建築として日本一の高さを誇る東寺の五重塔がある。高さ55メートル。京都のシンボルともいえるこの建物を超えるものはつくってはならない-というのが京都の不文律でもあった。

 京都タワーの高さは131メートル。昭和39年の開業にあたっては、当然、反対論が渦巻いた。

 記念誌「京都タワー十年のあゆみ」には、京都タワーをめぐる当時の世論が記されている。「古いたたずまいの京都の雰囲気を壊すのは許せない」「京都の美を破壊する」といった声のほか、「卑俗な観光塔」という意見もあった。

 運営会社には抗議文や勧告文が殺到。建設反対の抗議集会や講演会も頻繁に行われた。

 一方、賛成派も負けてはいなかった。

 「新しく生まれるものに反対しては都市は栄えない。古都といっても平安人の墓場ではなく、今日から将来にかけて京都人が生きる生活の場である」

 すでに周辺には駅やホテル、デパートが林立していた。「最も世俗的な場所にあるタワーになぜ、京の文化人たちはめくじらを立てねばならぬのか」という意見も出た。

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