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【正直に生きる】文美月(2)名前で呼ばれず、話し相手は息子一人…社会からの「片道切符」

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【正直に生きる】
文美月(2)名前で呼ばれず、話し相手は息子一人…社会からの「片道切符」

 社会から孤立し、孤独を感じながら子育てをしている母親は少なくない。主婦から起業し、いまは大阪でヘアアクセサリーの製造・販売を手がける会社を手掛けるものの、当時はそうした多くのママたちの1人だった。

自分の名前を覚えてもらえない… 突きつけられた「片道切符」

 「○○ちゃんのママ、うちの子がね…」

 「○○くんのお母さん、ちょっと聞いて…」

 母親たちはお互いをこう呼び合います。知り合うきっかけが子供の幼稚園や学校なので、かなり仲良くなる場合を除いてほとんどは最後まで互いの個人名を知らないまま。深入りを望まないお母さんも多いでしょう。

 「もうこれからは母としての役割しか求められていないかな…」

 自分の名前で呼んでもらえる機会が減ってくると、と、そう寂しく思ったりもします。家庭でも夫に「ママ」と呼ばれているとしたら、なおさらかもしれません。

 結婚後に専業主婦となり、27歳で長男を出産した私には、スーパーと公園しか行き場所がない日も少なくありませんでした。ただ、数少ない社会との接点である「ママ友だち」の世界にも私は今ひとつなじめず、寂しく感じたりもして、1人でいるほうが精神的に楽な時もありました。子供の存在はかけがえのないものであり、成長の喜びは計り知れない幸せ。それには違いないのです。でも、一日のうち話す人が息子1人しかいない日があるのです。まだ息子は話せないので、一方的にこちらから話しかけるだけですが…。

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