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京都国際ホテル 惜しまれつつ53年の歴史に幕

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京都国際ホテル 惜しまれつつ53年の歴史に幕

京都国際ホテルの正面玄関で最後の宿泊客を見送る従業員=京都市中京区の京都国際ホテル

 長年、観光客らに親しまれてきた京都国際ホテル(京都市中京区)が26日、営業を終え53年の歴史に幕を下ろした。常連客らは「温かいおもてなしが印象的なホテルだっただけに残念」と名残惜しそうだった。

 昭和36年に開業。世界遺産の二条城の東側に位置し、立地の良さが人気で多くの観光客が利用した。

 この日は、午前11時半ごろに、従業員約40人がホテルの正面玄関に整列。チェックアウトを終えた宿泊客らに「ありがとうございました」と声をかけ、最後の客1組に花束を贈って営業を終えた。

 涙ながらに従業員と握手したり写真撮影したりする常連客の姿も。埼玉県所沢市の教職員、石井清一さん(66)は「20年来、定宿にしていた。自分の家のように安らげるホテルでした」と思い出に浸っていた。

 藤田観光(東京都文京区)の100%子会社が運営する同ホテルはここ数年黒字経営だったが、建物が老朽化。耐震工事などの投資に見合う資金回収のめどが立たないとして営業終了を決めたという。

 同社はホテルの土地と建物を売却するが、売却先や活用方法は非公表。ホテルの担当者は「長年愛されてきたホテルだけに残念です」と話していた。

 一方、京都市内では外資系を中心にホテルの進出が相次いでおり、今年2月に鴨川沿いのホテルフジタ京都の跡地に「ザ・リッツ・カールトン京都」(京都市中京区)がオープン。

 また、森トラストが京都嵐山に和風の高級ホテル「翠(すい)嵐(らん)ラグジュアリーコレクションホテル京都」を来春開業すると発表したほか、カナダのフォーシーズンズ・ホテルズ・アンド・リゾーツも平成27年に開業を予定している。

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