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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】80周年、負広GM…一転“金子獲り”複雑な事情も手術できるか

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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】
80周年、負広GM…一転“金子獲り”複雑な事情も手術できるか

日本代表の先発として登板した金子。2015年は、猛虎の顔になるか=東京ドーム(安部光翁撮影)

【ベテラン記者のデイリーコラム】

 阪神の金子千尋投手(31)獲りが今週、最大の局面を迎えます。FA宣言しながら、右ひじの遊離軟骨除去手術を受けた金子の代理人と今週中に初交渉。手術の経過と術後の状況についての診断書の提出を求めるのです。一度は撤退モードだった金子の交渉に乗り出すのは、確実視されていた中島裕之内野手(32)の獲得に失敗(オリックス入り)、唯一の大型補強に向かうしか戦力アップの方法がなくなったからです。すでにソフトバンクが撤退、オリックス残留が濃厚といわれる中で、虎は慎重に交渉に入ります。

完全撤退だった金子獲り…滞在1年、右ひじ手術、そして

 紆余(うよ)曲折の末に、阪神球団は今週中に金子の代理人と初交渉の席に就きます。以前、一度は都内で代理人と接触していますが、その時は交渉というよりも、金子の真意を聞くためのヒアリングでした。今回は獲得を前提に条件を示すのです。

 「交渉するよ。今週中に会うと思う。相手の状況はよく見えてこないけど、可能性があるなら前向きに交渉したい。来季に向けた補強が全くできていないからね。金子が獲得できれば、状況は変わるだろう」

 球団関係者はそうハッキリと言い切りました。 そして、阪神球団として、金子の代理人には交渉開始にあたって、条件を出すのだそうです。

 「ひじの手術をしたからね。来季、投げられるのかどうか…。手術の経過と術後の状況についての診断書を提出してもらう。それがないと交渉には乗り出せない」

 初交渉の場では、金子がFA宣言後に受けた右ひじ遊離軟骨除去手術についての詳しい診断書を求める、というのです。

 来季の戦力になるという、条件をクリアするのであれば、その後に金額提示を行う運びですね。

 一時は完全に撤退ムードだった金子獲り。このコラムでも、来季の投手陣に金子の名前はありません、と書きました。そこには2つの要素があったのです。

 まず、金子の状況ですね。オリックス球団に対して、当初はポスティング容認を求めていました。メジャーリーグへの移籍を希望し、国内他球団への移籍には否定的だったのです。その後、ひじの手術を発表すると同時にポスティングは断念し、国内FAを宣言しましたが、舞台裏の情報では「FA移籍しても、単年契約しか結ぶ気がなく、1年後のメジャー移籍を希望」という情報が球界を駆け巡っているのです。

 つまり、金子を高額な条件で獲得できても、わずか1年でチームを去ってしまうリスクがあるのです。

アスレティクスFA中島を獲る“自信”…どうなった?

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