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藤原宮跡「役所エリア」で楼閣か倉庫の建物跡出土

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藤原宮跡「役所エリア」で楼閣か倉庫の建物跡出土

藤原宮跡で見つかった礎石建ての建物跡(青いひものエリア)=奈良県橿原市

 奈良県橿原市の藤原宮跡で礎石を据えた建物跡が見つかり、11日、奈良文化財研究所が発表した。現場は宮跡東部にある当時の役所エリアの「東方官衙(かんが)地区」で、楼閣(ろうかく)か高床の倉庫とみられる。官衙地区から礎石を伴う建物跡が見つかるのは初めて。

 建物跡は東西約11メートル、南北約8メートル。遺構の状況から、格子状に柱を数多く配置した「総柱(そうばしら)」と呼ばれる構造で、柱の下に礎石を据えた格式の高い建物だったことが分かった。建物の東西方向の中軸線は、西約300メートルにある天皇が政治を行った「大極殿(だいごくでん)」の中軸線と一致しており、藤原京造営時に計画的につくられた施設とみられる。

 奈文研は「鐘楼(しょうろう)など楼閣風の建物や、食料や貴重な物をおさめた大規模な倉庫だった可能性がある」、黒崎直(ただし)・大阪府立弥生文化博物館長(考古学)は「周囲の状況から、倉庫より楼閣の可能性が高い。天皇らが高い場所から民の様子を見るのに利用した楼状の施設だったことも考えられる」と話している。

 現地説明会は14日午前11時と午後1時半から。問い合わせは奈文研((電)0744・24・1122)。

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