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中国政府がウイグル族に姑息な宗教政策…18歳以下はコーラン学習禁止、断食中の学生に飲食提供、拒めば学位剥奪
新疆ウイグル自治区中西部のアクスで警戒にあたる中国の武装警官車両。イスラム教に根ざしたウイグル族の暮らしまで締め付けている(AP)
「そこで飲食を拒んだら学校から追放されるか、学位剥奪の処分が待っていた」とウイグル族の学生は同放送に明かした。〝破戒〟を誘っているのだ。
さらに、飲食可能な日没後を待ちわびる学生たちに浴びせた仕打ちが、大学周辺の食堂をラマダン期間中、閉鎖させたことだ。それでも、抵抗する学生たちは渡された飲食物を学生寮まで隠して持って帰り、敬虔(けいけん)なイスラム教徒としての務めを果たそうとした。だが、大学側は待ち伏せをし、カバンをチェック。飲食物があれば、その場で食べさせられた。
また、学生寮や学内の隠れた場所で日の出前に早めの食事をしたり、お祈りをしたりしないよう、寮内や校内の廊下に監視カメラを設置、学生たちの行動を逐一見ていたという。
抵抗してラマダンを続けようとする学生は、地区の共産党組織に報告される運命だ。ある学生は話す。
「もし食事の用意のため、早々に部屋の明かりをつけたりしたら、寮長に気付かれてすぐにブラックリスト入りさ。ぼくらにプライベートなんかない。ここは学びの場じゃなくて、政治的な教化所。おとなしく規則に従って口を閉ざしていなければいけないんだ」
「大学の自治」など、共産主義下では夢のまた夢でしかない。
「人々は何があっても信仰を守る」「ウイグル人情報は500元」
反テロキャンペーンに乗り出している同自治区当局は11月下旬までの半年間でテロ容疑者334人を逮捕したと発表した。穏健派のウイグル族学者、イリハム・トフティ氏が国家分裂罪で無期懲役となるなどウイグル族への締め付けは際限ない状況だ。

