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中国政府がウイグル族に姑息な宗教政策…18歳以下はコーラン学習禁止、断食中の学生に飲食提供、拒めば学位剥奪
新疆ウイグル自治区中西部のアクスで警戒にあたる中国の武装警官車両。イスラム教に根ざしたウイグル族の暮らしまで締め付けている(AP)
ブルカ、長いひげはダメ…イスラム教徒はバス乗車拒否
まだまだ、宗教心を断ち切ろうと狙った政策は枚挙にいとまがない。
自治区の〝首都〟ウルムチの北東にあるカラメイ市では、イスラム教徒がバスに乗るのも大変な事態になっている。
現地紙が伝えたところによると、女性が頭部を覆うヘジャブやヘッドスカーフ、全身を隠すブルカはまかりならず、長いひげを伸ばした男性も乗車拒否にあってしまう。移動の自由が制限されているのだ。見回っている検査隊に非協力的な態度をとれば、それだけで警察に連行されてもしまうのだそうだ。
「当局は露骨にウイグル族を狙った人種差別政策を進めている。バス乗車禁止令は、ウイグル族が他民族よりも権利を制限されている一例。そうしたあからさまなやり口が漢族による差別助長につながっている」と在米ウイグル人協会幹部は指摘する。
宗教への当局の介入は、特に、11月に北京で行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にあわせて強化されたという。「民族融和」を宣伝しながら、支配地域で民族、宗教対立が露見し、習近平国家主席のひのき舞台に泥を塗ることがあっては一大事だからにほかならない。
提供の飲料水拒めば学校追放、食堂も閉鎖…断食中の嫌がらせ
今年6~7月にあったラマダン(断食)の時もイスラム教徒を苦しめる卑怯(ひきょう)な作戦が繰り出された。カシュガル地区の大学の話だ。大学側は日中、飲食ができない同教徒の学生たちに、無料で飲料水のペットボトルや昼食を配布する手に打って出た。

