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【銀幕裏の声】健さん追悼 中国人の半数が見た「君よ憤怒の河を渉れ」…文革後の圧制下、主演の健さん「正義の象徴」に

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【銀幕裏の声】
健さん追悼 中国人の半数が見た「君よ憤怒の河を渉れ」…文革後の圧制下、主演の健さん「正義の象徴」に

高倉健さんの死去を報じる光明日報などの中国各紙(共同)

カットされた幻のシーンに“最期の伝言”が…

 高倉さんは、応援するボクサーに試合入場用のガウンを贈るなどボクシングや格闘技好きで知られた。同じボクシング好きで、明治大学の先輩後輩の関係でもあることなどから映画監督でタレントの北野武さんとは親交が深かった。

 高倉さんのストイックさについては、北野さんが「健さんは撮影現場で休憩中、イスに座らないんですよ」などと“伝説”として語り続けたが、これに対し高倉さんは、「たけしさんの話が広まったせいで、僕は本当にいすに座れなくなったじゃないか」と照れながら否定していた。だが、共演者やスタッフを気遣う姿勢は張監督の証言にもあるようにどんな現場でも徹底していた。

 遺作となった「あなたへ」で高倉さんは、妻の遺言を守り遺骨を散骨するため、長崎県の海を訪れる刑務官を演じた。沖へ出る小舟の船頭役の大滝秀治さんとの最後の共演作でもあった。

 「久しぶりに、きれいな海ば見た…」。大滝さんのセリフを聞いた瞬間、高倉さんの目から涙が流れ落ちる。降旗監督の「カット」の声と同時に、後ろを向いて涙をぬぐった。高倉さんは後に、台本に「泣く」という説明はないシーンだったと明かし、映画ではカットされていた。

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