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【銀幕裏の声】健さん追悼 中国人の半数が見た「君よ憤怒の河を渉れ」…文革後の圧制下、主演の健さん「正義の象徴」に

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【銀幕裏の声】
健さん追悼 中国人の半数が見た「君よ憤怒の河を渉れ」…文革後の圧制下、主演の健さん「正義の象徴」に

高倉健さんの死去を報じる光明日報などの中国各紙(共同)

 世界でヒットした香港・中国合作の武侠映画「HERO」(15年)を撮る際、張監督は、剣客の一人を高倉さんに演じてもらいたいと依頼していた。だが、それを叶えることができなかったため、高倉さんは責任を感じ、「次は必ず出演するから」と約束。高倉さん主演で張監督が書き下ろした脚本が「単騎、千里を走る。」だった。

 映画公開前、張監督と長年コンビを組んできた修健プロデューサーに話を聞いた。「張監督だけでなく私にとっても高倉さんは憧れの存在です。彼の主演作として恥ずかしくない、日中友好にふさわしい物語を作りたい。そんな思いで張監督と構想を練り続け、納得のいく脚本ができるまで5年もかかりました」と修プロデューサーは明かした。

 また、中国の撮影現場で高倉さんの通訳を務めた張景生さんは感慨深げにこう話した。「高倉さんが私の人生を決めたんですよ」

 学生のころ高倉さんの映画に出合ったのがきっかけで、映画と日本語に興味を持ち、大学では日本語を専攻。東京に留学してそのまま日本に住み、埼玉県で映像製作会社を経営していた張さんに、高倉さんの通訳の依頼があったのだ。

 「私は高倉さんのセリフで日本語を勉強したんですよ。そんな憧れの存在だった高倉さんの通訳ができるなんて夢のようでした」と振り返っていた。

 張監督は「単騎、千里を走る。」の撮影現場で、高倉さんが休憩中もスタッフたちに気を遣い、イスに座らずずっと立ち続けていたことや、現地のエキストラにも礼儀正しく接している姿を見て、「こんな素晴らしい俳優は中国にはいない」と発言している。

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