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GSユアサ電池の欠陥認定 「日本製」信頼低下で生産に影響も

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GSユアサ電池の欠陥認定 「日本製」信頼低下で生産に影響も

 米運輸安全委員会(NTSB)がジーエス・ユアサコーポレーション製リチウムイオン電池の欠陥を指摘したことで、今後の電池生産に影響する懸念も出てきた。リチウムイオン電池は電気自動車(EV)などでも使用され、日本メーカーのシェアが高いが、「日本製」への信頼が低下する恐れもある。

 出火したのは補助動力装置用バッテリーで、GSユアサが電気システム開発の仏タレスに電池を納め、タレスが制御システムを組み込んだ完成品を米ボーイングに納めてきた。それだけに、これまでは「電池自体が原因とは限らない」との見方もあった。

 NTSBが電池の設計上の欠陥を認定したことで、GSユアサの今後の電池生産計画への影響が懸念される。ただ、ボーイング向けの売上高は数億円程度にとどまり、航空機向けでの影響は限定的とみられる。このためGSユアサは、これまで「経営への影響は軽微」としてきた。

 問題は航空機以外での用途だ。電池に詳しいアナリストは「発熱する性質のあるリチウムイオン電池は信頼性への要求が大きい。安全面が重要なEVなど自動車用途への波及が心配される」と指摘する。

 リチウムイオン電池はノートパソコンといった民生用はサムスン電子など韓国勢にシェアを逆転され、GSユアサやパナソニックなど電池を製造する日本メーカーは車載用が生命線となっている。

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