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芸妓の“頂点”太夫がデビュー 「本物の遊び」感じてほしい 京都・島原

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芸妓の“頂点”太夫がデビュー 「本物の遊び」感じてほしい 京都・島原

京都・島原の太夫として約50年ぶりに昔ながらの手順を踏んで誕生した葵太夫。お披露目奉納道中として、下鴨神社を練り歩いた=26日午前、京都市左京区(志儀駒貴撮影)

 京都・島原で芸妓(げいこ)の最高位に当たる太夫(たゆう)がデビューし26日、京都市左京区の下鴨神社で奉納道中が行われた。昔ながらの手順を踏んだ太夫の誕生は約50年ぶり。アイドルや映画出演など異色の経験を積んだ島原の秘蔵っ子が、日本の伝統と心を自然体で受け継いでいく。

 「葵(あおい)太夫」と命名されたのは島原の太夫、司太夫(52)の長女、朱伽(あやか)さん(27)。短い袖の豪華な打ち掛けに島原結びの帯といういでたちで、内八文字と呼ばれる独特の歩き方で下鴨神社の参道を進み、杯を見せる「かしの式」と舞踊を神前で奉納した。

 2歳8カ月で太夫の世話をする「禿(かむろ)」、12歳で太夫の見習「振袖(ふりそで)太夫」になり、島原の文化やしきたりを踏襲。幼いころは着物や茶道具で遊び、5歳からは日本舞踊を習った。

 周囲からも母と同様、祇園の舞妓(まいこ)になって島原の太夫を目指すと期待されたが、高校卒業後に「声優になりたい」と専門学校に進学。卒業後はパーティーの司会やナレーターの仕事をするかたわら、地下アイドル「Am☆(アム)」のメンバーとして活動した。一方、母譲りの気品ある所作も評価され、公開中の映画「舞妓はレディ」や時代劇のテレビドラマにも出演した。

 昨年11月にアイドル活動を休止。「やりたいことを全部やったから」と、太夫になることを決め、舞、鼓、笛などの稽古漬けの日々でこの日に備えた。これまでの活動すべてが芸の肥やしとなったという朱伽さんは、「現代の太夫として、本物の遊びを知らない若い世代にも身近に感じてもらえる存在になれれば」と話す。

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