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【メガプレミアム】トイレは〝紙の山〟、生鮮食品に〝ベタベタ〟…黒門市場に押し寄せる中国人観光客ら マナー改善の道険し

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【メガプレミアム】
トイレは〝紙の山〟、生鮮食品に〝ベタベタ〟…黒門市場に押し寄せる中国人観光客ら マナー改善の道険し

おもてなし重ねて共存共栄へ

 買い物をしてくれる中国人観光客らが増えるのはうれしい。が、マナー違反は困る-。そんなジレンマに頭を悩ませる組合幹部らは昨年11月上旬、大阪観光局を訪問。現地の旅行会社に対して、観光客にトイレの使い方など日本滞在時のマナーを身に付けてもらうよう要請することにした。観光局側も「今後、改善の努力をしていく」としている。

 どうすれば改善の道につながるだろうか。

 中国人観光客の誘致に詳しい「中国市場戦略研究所」(東京都中央区)の徐向東代表は、中国や台湾でもSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が浸透していることに目をつけ、「日本でのマナーについて学べるページをSNS上に設けたり、観光客がよく閲覧するカリスマブロガーと提携したり、日本の風習・習慣を情報発信していけば、ある程度改善できるのでは」と話す。

 11月中旬の昼下がり。黒門市場を歩くのはスマートフォンや中国語で書かれたガイドブックを手にした観光客ばかりだった。

 ある鮮魚店では、食べ歩きをする観光客のために、買ったばかりのホタテやサザエ、カキなどの魚介類を店先で調理して差し出していた。受け取った中国人観光客とみられる家族が「ありがとう」とたどたどしい日本語で礼を言い、会釈をしていた。

 女性従業員(63)はこう話す。

 「お客さんはお客さん。来てもらった以上は『黒門市場は一番や』と思ってもらえるようなおもてなしをしたい」

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