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【デビュー】「俺これから死ぬんか~」400kgの下敷きになった騎手 今は地方競馬の広報マン

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【デビュー】
「俺これから死ぬんか~」400kgの下敷きになった騎手 今は地方競馬の広報マン

フリーの「地方競馬広報マン」に転身した三野孝徳さん場(南雲都撮影)

 兵庫県尼崎市の園田競馬場で、騎手として34年間活躍した三野孝徳さん(53)。騎乗回数通算1万9522回、うち1936勝という好成績を残し、惜しまれながらも昨年11月、引退し、フリーの「地方競馬広報マン」に転身した。競馬界では初となる挑戦で、その手腕に注目が集まる。

 --騎手を目指したきっかけは

 兵庫県伊丹市でクリーニング店を経営していた父親が競馬好きで、週末によく僕と妹を(園田)競馬場へ連れて行ってくれました。通ううちに僕も好きになってね。父親の知り合いを通じて17歳の時、黒田虎次厩(きゅう)舎(しゃ)から騎手デビューしました。

 競馬学校は全寮制で、当時は1年半制でした。今は2年制です。馬の世話は欠かせず、盆正月もありません。

 --世話の目的は、馬の気持ちを理解するためですか

 レースで過酷に走らせる馬の状況を、騎手が瞬時に把握できるようにならないといけない。同じ馬には何回も乗るけど、機械じゃないので、僕が乗った1万9000回とも、全部状況は違うわけです。

 --けがの経験は

 常にけがとの闘いです。初めての落馬が一番けがが大きかった。3日間意識不明で、目ざめたときは鼻から腕から管がいっぱいつながっていて、「うわ~、俺死ぬんか~」と思いました。18歳くらいです。馬が何かに驚いて立ち上がり、あおむけにバックドロップしたもんで、400キロの馬の下敷きになり、花道に出る途中のレンガの花壇に後頭部をぶつけてしまいました。

 --よく生きていましたね

 ヘルメットは割れ、肋(ろっ)骨(こつ)も何本か折れました。ほら、これ(騎手の)岩田康誠さんに踏まれたんや…。

 《いまも左腕の内側に約8センチの深い傷痕が残る。旧知の仲の岩田さんはJRA(日本中央競馬会)の騎手で、平成18年まで、兵庫県競馬組合の清水正人厩舎に所属していた》

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