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友人に偽証依頼の大学生らに有罪判決「裁判制度を根幹から覆す」 奈良地裁
ナンバープレートのない車を運転したとして、道路運送車両法違反罪で在宅起訴された1審・奈良簡裁で無罪判決を受けた後、簡裁で友人に虚偽の証言をさせたとして偽証教唆罪に問われた大阪府枚方市、大学生、佐々木拓也被告(22)の判決公判が11日、奈良地裁であった。稲吉彩子裁判官は「裁判制度を根幹から覆すもの」として懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)を言い渡した。
また、佐々木被告の依頼で嘘の証言をしたとして偽証罪に問われた大阪府枚方市、ガソリンスタンド従業員、谷和明被告(22)には懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
判決などによると佐々木被告は昨年5月、生駒市内でナンバープレートのない車を運転したとして、生駒署に道路運送車両法違反容疑で摘発された。今年2月27日ごろ、谷被告に公判で虚偽の証言をするよう依頼し、谷被告は3月10日、奈良簡裁で「ナンバープレートを駐車場で外すのを見た」などと虚偽の証言をした。