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【鹿間孝一のなにわ逍遙】安易な韓流、丸投げ…橋下市長「すごい」自腹補填 “歌”を忘れた大阪観光局

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【鹿間孝一のなにわ逍遙】
安易な韓流、丸投げ…橋下市長「すごい」自腹補填 “歌”を忘れた大阪観光局

右から、橋下徹大阪市長、松井一郎大阪府知事、大阪商工会議所の佐藤茂雄会頭、関西経済連合会の森詳介会長。大阪府・市と経済界が出資して、「大阪観光局」を新設することが決まった=平成25(2013)年2月18日

【ベテラン記者のデイリーコラム】

 最近、首を傾(かし)げたことに、大阪観光局長の“自腹補填(ほてん)”がある。

 簡単に経緯に触れると、大阪観光局が大阪城西の丸庭園で「大阪国際音楽フェスティバル」を開催した。世界的なジャズミュージシャンが集う「インターナショナル・ジャズデイ」と、韓国のアイドルらによるライブが目玉だったが、直前に起きた韓国の旅客船セウォル号沈没事故でライブが中止になった。

 このため約9400万円の赤字を出し、実行委員長を務めた加納国雄局長が、うち約2700万円を自費で補填した。

 「税金に手をつけられない」(加納局長)という理由で、橋下徹大阪市長は「すごい責任の取り方だ」と言った。

 たしかに「すごい」と思うが、「すごい」の半分は約2700万円という金額への驚きである。

 局長の報酬がどれほどかは知らないが、サラリーマンにポンと出せる額ではない。はたして加納局長は借金をしたそうだ。

 この責任の取り方は賛成も評価もできない。

 そもそも問題の本質はどこにあるのか。

 屋外のイベントにはさまざまなリスクがある。悪天候で中止になったり、観客を巻き込む不測の事故が起きたり、出演者が病気になったり…。思ったほどチケットがさばけず赤字になることもよくある。

 だから主催者はイベント保険に加入するなどして、損失を最小限にしようとする。

 元ビートルズのポール・マッカートニーの日本公演では、来日したポールが体調不良で中止になってしまったが、保険で事なきを得た。

 大阪観光局は外部のイベント会社に任せきりで、保険を掛けていなかった。当然、トップの局長に責任はある。

 だが、責任を取るなら、内規に基づいて、降格や減俸などの処分をすべきだ。場合によっては辞職もある。

 事業の失敗をいちいち当事者に自腹補填を求めては、萎縮して仕事にならない。

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