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【京大ポポロ】大学自治めぐる長い論争 事件捜査などは対象外

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【京大ポポロ】
大学自治めぐる長い論争 事件捜査などは対象外

若狭勝弁護士

 今回の京都大の問題については、これらの事件を引き合いにネット上で「京大ポポロ事件だ」などの書き込みが相次いだ。

 東京大に在学中、「ポポロ事件」で被告となり、後に秋田県横手市長も務めた千田謙蔵さん(83)はどう見たのか。コメントを求めたが、「私のケースとは時代も大学のあり方も変化しており、今回の問題についてコメントは控えたい」と述べるにとどまった。

「許可無く立ち入ったのは問題だが、学生もやりすぎか」

 元東京地検公安部長の若狭勝弁護士の話

 私服の警察官が大学の許可なくキャンパスに立ち入ったのは問題だ。大学とは研究者らが自由に見解を述べる場所であり、必ずしも政治権力にとって都合の良い話ばかりとはかぎらない。そこに警察官がひそかに入り込むとなると、憲法が保障する学問の自由が侵害されるおそれが生じる。そこで、警察官がキャンパスに入る場合は事前に承諾を得るというのが一般的だ。今回の問題は学生が演説していた場面の話であり、学問の自由が侵害されたとは言いがたいが、そうだとしても勝手に入ってよいわけではない。

 ただ、学生が警察官を強引に押さえ込んだりしたのなら少しやりすぎだ。現に学問の自由が侵害され、ほかに手段がない場合に必要最低限の有形力を行使するのでなければ、暴行罪に問われる可能性もある。一方で、警察の公安部門は日頃からさまざまな情報収集を行うものだが、もう少しうまくやれなかったのかということも感じる。

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