産経WEST

【京大ポポロ】大学自治めぐる長い論争 事件捜査などは対象外

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【京大ポポロ】
大学自治めぐる長い論争 事件捜査などは対象外

若狭勝弁護士

 学問の自由と大学の自治をめぐっては、昭和27年に起こった「ポポロ事件」が知られる。東大のキャンパスで開催された「劇団ポポロ」の公演に潜入していた私服の警察官を学生が取り押さえ、警察手帳を奪うなどした事件だ。

 学生は暴力行為処罰法違反罪で起訴され、公判では大学の自治についての議論が交わされた。「憲法が定める学問の自由がどこまでおよぶのか」などが焦点となったが、48年に有罪判決が確定した。

 一方、昭和27年に愛知大のキャンパスに立ち入った警官の身柄を学生が拘束したとされる事件では、48年に学生の無罪判決などが確定。裁判所は「警察官の立ち入りは大学の許諾了承のもとに行うのが原則」と指摘し、その例外として「緊急その他、やむをえない場合」「裁判所の令状による場合」を挙げた。

 これらの判例などによると、原則として警察官が無断でキャンパスに立ち入ることは大学の自治に反するが、刑事事件の捜査や緊急の必要がある場合などは例外とされる。

「産経WEST」のランキング