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【舞台の遺伝子】境界線に満ちる音色 音楽通じ人と人が出会う カフェ・モンタージュ

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【舞台の遺伝子】
境界線に満ちる音色 音楽通じ人と人が出会う カフェ・モンタージュ

楽器の響きを体全体で感じることができる「カフェ・モンタージュ」=京都市中京区

 手を伸ばせば、楽器に届きそうな距離。弦の振動もダイレクトに伝わり、音楽家たちの呼吸と聴衆の呼吸が自然と同調していく。

 京都市中京区、家具の街の夷川通にある「カフェ・モンタージュ」。半地下の約100平方メートルの店舗はカフェとして営業しているが、月に5~10回、上質な芸術を上演する劇場になる。今、関西の音楽界で注目を集める存在だ。

 近所の家具店で仕入れたアンティークの椅子や階段を座席にして、約40席が用意される。

 オーナーの高田伸也さん(40)は「一流の芸術を日常的に観ることができる劇場を作りたい」と平成24年、カフェをオープンさせた。音響技術者やピアノや古楽器の修復師として活動してきた高田さん。ほれ込んだ音楽家に出演を依頼している。

 先月末、「関西弦楽四重奏団」のコンサートが開かれた。バルトークの弦楽四重奏曲第3番。不協和音の連続、複雑なリズムの掛け合いが、緻密ながら思い切りの良い演奏でフロアに満ちていく。

 もう、音楽家と聴衆の間の境界が見えなくなっていた。

 「カフェ・モンタージュ」(京都市中京区)のオーナー、高田伸也さんは音楽好きの少年として育ち、20代にはヨーロッパのあらゆる劇場に足を運んだ。

 オーストリア・ウィーンに滞在時は昼夜問わず通い詰めて年間400回観劇したという。「劇場、ホールはもちろん、宮殿の一画やカフェなど毎日のようにコンサートなどが開かれ、音楽や演劇に必然的に出合ってしまう街でした。そこで知り合った人に聞けば、また次に見に行くべきところも分かるんです」

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