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【サンゴ密漁】
200隻超す大船団 「海が中国に占領される」固唾呑む五島の島民ら 脅威、今は小笠原・伊豆で
平成24年8月、五島列島・福江島の玉之浦湾に避難してきた中国漁船団(長崎県五島市提供)
2年前、中国漁船団が押し寄せた長崎県・五島列島の住民らが、小笠原、伊豆両諸島(東京都)周辺海域に現れた200隻以上の中国漁船の動向を固唾を呑(の)んで見守っている。「いつまた五島列島に大挙して来るかもしれない」(住民)として、海上保安庁や水産庁による警備の強化を訴えた。(田中一世)
「ものすごい威圧感だった。あれだけの船団で来るなんて異常だ。住民はみんな『避難以外に、何か狙いがあるんじゃないか。五島の海が占領されるんじゃないか』と不安を感じましたよ。小笠原の人たちも同じ思いではないか」
静かな農漁村である長崎県五島市玉之浦町の小川地区。町内会長の白石敏博氏(64)は、2年前、近くの玉之浦湾に押し寄せた106隻もの中国漁船団に脅威を感じたという。
台風が接近した平成24年7月18日未明、五島市の玉之浦湾に見慣れぬ中国漁船団が突如として現れ、陸から数十メートルの先にずらりと停泊した。
東シナ海で虎網(とらあみ)漁や底曳(そこびき)き網漁をしていた400~500トン級の大型漁船だった。計3千人と推定される乗組員は上陸しなかったが、この年は、さらに3回にわたり計162隻が湾内に押し寄せた。25年にも計31隻、今年はこれまでに計11隻が避難停泊した。
