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【関西の議論】手塚治虫を知らない若者たち…「エヴァンゲリオン」は“崖っぷち”の記念館を救えるか

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【関西の議論】
手塚治虫を知らない若者たち…「エヴァンゲリオン」は“崖っぷち”の記念館を救えるか

 日本の漫画・アニメファンを取り込む企画も次々と打ち出した。宝塚市と隣接する兵庫県西宮市を舞台にした作品「涼宮ハルヒシリーズ」のイラストを手がけた、同県出身のいとうのいぢさんの企画展を23年に開催。いとうさんの手による手塚作品のイラストも展示した。

 続いて24年には人気アニメ「エヴァンゲリオン」の企画展を開催。日本初のアニメ作品である「鉄腕アトム」との共通点を探り、人気アニメの源流に手塚作品があることを紹介する試みで、狙いは見事に当たり、エヴァファンが続々と訪れた。

 このほか、人気アニメ「マクロスシリーズ」や、女性向けゲームブランド「オトメイト」とコラボした企画展なども開いた。

 こうした努力が実り、24年度は約11万2千人と4年ぶりに来館者が10万人を超え、25年度も約10万5千人が訪れた。

 今年度は10月31日から、手塚氏のファンで子供の頃に漫画を描いていたというロック歌手の故・忌野清志郎さんの企画展「忌野清志郎展~手塚治虫ユーモアの遺伝子~」を開催。忌野さんが描いたブラックジャックなどの手塚キャラクターのほか、忌野さんのステージ衣装なども展示。ユニークなコラボが話題を集めている。

 前川館長は「手塚氏は幅広いジャンルの人に影響を与えている。さまざまな企画展を通して、手塚氏が日本文化の発展の一端を担った人だと知ってもらい、新たな手塚ファンを増やしたい」と話している。

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