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【関西の議論】手塚治虫を知らない若者たち…「エヴァンゲリオン」は“崖っぷち”の記念館を救えるか

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【関西の議論】
手塚治虫を知らない若者たち…「エヴァンゲリオン」は“崖っぷち”の記念館を救えるか

 館内には、デビュー作をはじめ約500冊の初版本や、ベレー帽や眼鏡などの手塚氏の愛用品、漫画の下書き、アニメのコンテなど約1000点を展示。開館後は手塚ファンが続々と訪れ、初年度は阪神大震災の影響で7年1月17日から2月末まで休館したものの約54万人が来館した。

 しかし翌7年度は約28万人となるなど、来館者数は年々減少を続け、開館から10年の16年度は約14万人と初年度の4分の1程度に。さらに開館15年の21年度は約8万6千人と、10万人を割り込んだ。

 同館の前川猛館長は「最初は珍しさもあって入館してもらえたが、昔からの手塚ファンは家で作品を読んで満足していたのでは」と話す。

 手塚氏が亡くなってから時がたち、手塚作品が雑誌などで連載されていたことを知らない人など、なじみのない世代が増えてきたことも一因とみられる。

 そこで同館は新しい手塚ファンの開拓に乗り出すことに。

新規ファンの獲得を

 まず着目したのは海外のファンだ。鉄腕アトムが米国や中国、台湾、韓国などで放送されていたため、海外の旅行会社などに協力を呼びかけ、旅行客に手塚漫画と同館をPRした。

 22年9月からは館内で英語や中国語、ハングルの翻訳パンフレットの配布を開始。最近はツアーのコースに組み込まれることも増え、翻訳パンフレットは年間1万枚以上配布されるようになった。

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