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【経済裏読み】生かすも殺すも「振り付け」次第 小渕→宮沢、突然のトップ交替で経産官僚は

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【経済裏読み】
生かすも殺すも「振り付け」次第 小渕→宮沢、突然のトップ交替で経産官僚は

 トップの突然の交代が組織に与える影響は小さくない。しかし、自分たちなら乗り切れる-。経済産業省職員は今、こんな心境ではないか。エネルギー、外交通商といった分野に縁のなかった小渕優子氏を迎え、大臣としてどう動くべきか「振り付け」を始めたが、その矢先に辞任。後任の宮沢洋一氏も政治とカネの問題でフラついた。皮肉なことだが、この危機こそ官僚の力の見せ所かもしれない。

作文読み上げ

 「震災以降、いろいろとご苦労があったと思いますが、変わらず安定供給をして頂き、感謝申し上げます」

 10月17日、経産大臣室で電気事業連合会の八木誠会長(関西電力社長)を迎えた小渕大臣(当時)は、官僚の用意した文章を淡々と読み上げた。紙から目線を上げることはなかった。

 老朽化した原発を廃炉にするかどうか。その判断を示すよう電力業界に求めるという日本のエネルギー政策上、重要な会談だった。だが、この時すでに小渕大臣の辞任は不可避となっており、報道陣を誘導した経産省の広報スタッフは「ピリピリしていた」という。

 「小渕大臣の就任当初から経産省内は、報道陣に対して神経過敏になっていた」と経産省関係者は明かす。原発再稼働や廃炉、法人税減税といった難しい問題を処理するにあたって、不用意な発言や認識不足があれば、即、揚げ足取りのような報道がなされる不安があったからだ。

 失言は政権の命取りになりかねず、そのさいは大臣だけでなく彼女を支える経産省も“戦犯”となる。

スタンドプレーは鬼門

 経産大臣の所管する政策は幅広く、着任早々から仕事をこなすのは簡単ではない。

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