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【衝撃事件の核心】母、祖母から虐待を受けて育った少女は仲間を「ファミリー」と呼んだ…広島・LINE殺人、残忍な犯行に至った異様な背景

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【衝撃事件の核心】
母、祖母から虐待を受けて育った少女は仲間を「ファミリー」と呼んだ…広島・LINE殺人、残忍な犯行に至った異様な背景

判決後、遺体投棄現場に手向けられていたキクやカーネーションなど4束の花束=10月30日、広島県呉市

 広島市の専修学校の女子生徒=当時(16)=が昨年6月に殺害、遺棄された事件で、強盗殺人などの罪に問われた元同級生で主犯格の無職少女(18)=同市=に対し、広島地裁は先月、懲役13年(求刑懲役15年)の実刑判決を言い渡した。無料通信アプリ「LINE(ライン)」での女子生徒の書き込みに立腹し、仲間らと共謀して犯行に至った経緯が注目された事件。裁判員裁判の公判では少女自身が家庭で虐待され、「ファミリー」と呼ぶ共犯の少年少女らとの疑似家族が心のよりどころだったなど、事件の背景も明らかにされた。少女の過酷な成育歴と残忍な犯行から保護処分か刑事処分かが争点となったが、下されたのは刑事処分だった。(松前陽子)

「しばく」はずが暴走

 事件は昨年7月、少女が「友だちと山に行き、殺して遺体を捨てた」と自首したことから明るみに出た。広島県警は少女や成人の無職、瀬戸大平被告(22)=広島地裁で懲役14年の判決が出て控訴中=ら計7人を逮捕。女子生徒をワゴン車に監禁し、現金などを奪って首を絞めて殺害、遺体を同県呉市の山中に捨てたとする起訴事実について、少女は初公判で大半を認めていた。

 犯行の引き金はささいなことだった。

 「都合がええやつ嫌い。からまん方がええよ」

 少女はLINEのグループチャットに女子生徒についてこんな書き込みをした。そこに女子生徒が「(私も少女が)嫌いじゃね」と返したことから、少女が立腹。このときの心情について、少女は被告人質問で「言わしてやろう(文句を言って謝らせよう)と思った」「しばく(暴行する)とは漠然と考えていた」と述べ、殺意は否定した。

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