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廃虚と化した「奈良ドリームランド」 11月公売へ 買い手がつくか見通し立たず

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廃虚と化した「奈良ドリームランド」 11月公売へ 買い手がつくか見通し立たず

最盛期には年間約160万人の来場客でにぎわった「奈良ドリームランド」の跡地。遊具が撤去されずに残り、廃虚と化している=奈良市

 跡地を公売にかけるため市が9月25日に公告を始めたところ、翌26日に同社幹部が市役所敷地内に乗り込んだ。スピーカーを使い大音響で差し押さえ解除を求めた。

 同社は滞納金の支払いも検討しているが、広大な土地は権利関係も複雑だ。跡地の一部は、国重要無形民俗文化財指定の「翁舞(おきなまい)」が伝わる奈良豆比古(づひこ)神社が所有。同神社は賃料のほとんどが未払いになっているとして、同社に土地返還などを求める訴訟を奈良地裁に起こし、明け渡し完了まで年480万円の支払いを命じる判決が確定している。

厳重規制足かせに…?

 跡地は、都市計画法の市街化調整区域に指定。医療施設や学校、社会福祉施設のほか一部の特例を除き、原則開発はできない。特例の場合でも、市の開発審査会で「相当な理由」が認められなければならず、地元との協議も必要だ。

 さらに、跡地は古都保存法で歴史的風土保存区域に、市条例では風致地区に指定されており、現状で設置可能なのは社会福祉施設やスポーツ施設ぐらい。

 仲川げん市長は「大規模なので使いにくい面もあるが、複合的に全体をうまく活用するプランも十分考えられる」と売却に強気だ。ただ、放置された遊具などの撤去も必要で、関係者からは「相場より安いが、撤去だけでも相当の費用がかかる。売れればいいが厳しいのでは…」との声も上がっている。

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