産経WEST

【関西の議論】「在特会から逃げた」「あるまじき言動」…橋下氏、得意の「論戦」で負ったイメージダウン

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
「在特会から逃げた」「あるまじき言動」…橋下氏、得意の「論戦」で負ったイメージダウン

10月20日に行われた橋下徹大阪市長と「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長の面談での主なやりとり

 大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長が、得意とする「論戦」で逆風を受けている。「勘違いするなと言ってやる」と意気込み、今月20日、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長との面談に臨んだが、感情的ともいえる罵声(ばせい)を浴びせたり、相手の質問をかわして明確に答えなかったりする姿が目立ち、イメージダウンにつながったのだ。インターネット上には「在特会から逃げた」といった書き込みが集中。市役所にも「公職としてあるまじき姿だ」などと批判が殺到し、辞職を求める声まで上がった。「ふわっとした民意」をすくい取る感情的な文言と論理を駆使した論戦の強さで世論の支持を集め、「維新人気」を牽引(けんいん)してきた橋下氏。求心力低下を印象づけた今回の面談は、来春の統一地方選の行方にも影を落としかねない。

最強タフネゴシエーターの最強テクニック?

 「最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術」。こう銘打たれた本が平成15年、日本文芸社から出版された。著者は「弁護士 橋下徹」。示談交渉でヤクザらと対峙(たいじ)する中で交渉ノウハウを体得したとし、カバーの著者紹介では「茶髪の弁護士」だったころの顔写真の下に「タフネゴシエーター」(手ごわい交渉人)の文字が躍る。

 《感情的な議論をふっかけて交渉の流れを変える》

 本の後半にこんな記載がある。交渉の流れが不利なときに使うテクニックで、感情的な言葉を相手にぶつけて議論を荒らす。そして、《最後の決めゼリフにもっていく。「こんな無益な議論はもうやめましょうよ。こんなことやってても先に進みませんから」》。

 「お前みたいな差別主義者は大阪にはいらない」「うるせぇ」「勘違いするな」…。今月20日、市役所地下1階の会議室。橋下氏は向かい合って座る在特会の桜井氏と激しく言い合う中で、感情的な言葉をぶつけた。ヒートアップした様子の桜井氏が橋下氏に近づくと橋下氏も立ち上がり、周囲の警察官らが一斉に制止に動いた。

揚げ足を警戒した橋下氏と、橋下発言を印字してた桜井氏…専門家の見方は

「産経WEST」のランキング