産経WEST

【虚偽表示1年】(上)バナメイエビ→芝エビ 「偽装ではなく誤表示」は事実だった!?

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【虚偽表示1年】
(上)バナメイエビ→芝エビ 「偽装ではなく誤表示」は事実だった!?

昨年、メニューの表示問題に揺れた阪急阪神ホテルズが運営する大阪新阪急ホテル=大阪市北区

 その一言で、世間の不信感は極まった。

 「偽装ではなく、誤表示と思っている」

 ちょうど1年前の10月22日。阪急阪神ホテルズ(大阪市)は直営レストランや宴会場で提供した約50品目の料理で、メニュー表記と異なる食材を使っていたと公表した。

 名門の背信に批判が高まる中、釈明会見で出崎弘社長(当時)の口をついたのが冒頭のフレーズ。会見から1週間と置かずに「説明が不適切だった」と引責辞任に追い込まれた。

 それから3カ月後。弁護士らでつくる第三者委員会が問題を徹底調査し、報告書をまとめた。導き出した結論はほぼ同じだった。

 偽装はなく、誤表示-。だが、この報告が詳細に報じられることはなかった。

◆ ◆ ◆

 たとえば「芝エビ」として出したバナメイエビ。こうした小さいむきエビは中国語で「蝦仁(シャーレン)」と呼ばれ、業界で「芝エビ」と総称する慣例が確かにあった。当時の原価差は1キロあたり50円でしかなかった。

 「やわらかビーフ」として提供した牛脂注入肉。加工していない輸入牛肉よりむしろ原価は高かった。顧客には軟らかくて好評だった。「沖縄まーさん豚」は納入業者が勝手に他県産に切り替えていたが、沖縄産と原価差はなかった。

 認識の甘さやチェックの不備は否めない。だが、不当な利得は得ていない。第三者委は自主的な社内調査で問題を公表した点を評価し、「過度に非難することは違和感を覚える」とまで肩を持った。

このニュースの写真

  • (上)バナメイエビ→芝エビ 「偽装ではなく誤表示」は事実だった!?

「産経WEST」のランキング