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ノーベル賞は日本に「0対19」で大敗の韓国…慰安婦像設置ばりのロビー活動で巻き返し図れの報道も

日頃は日本のやることなすことに批判的な韓国のメディアにそこまで言われると、くすぐったい感じもする。そして日本人の立場からすると、日本との競争を極度に重視する韓国の国民感情上、「19対0」と卑下するネット上の表現も理解できる。
平和賞では国民も納得いかない
韓国にとって自然科学分野でのノーベル賞受賞は、国を挙げての悲願にほかならない。政治的な思惑も交錯する故金大中元大統領の平和賞だけでは、国民も納得がいかないのだろう。
メディアもこの季節、あれやこれやと過去の受賞者と韓国との関係性に探りを入れたがる。中央日報は、ノーベル委員会で「韓国生まれ」に分類される化学賞の受賞者がいると指摘し、1987年に受賞したノルウェー系米国人の故チャールズ・ペダーセン氏について言及。ペダーセン氏は日本に統治される前の朝鮮半島南部で、ノルウェー人の父と日本人の母の間に生まれた。
また朝鮮日報などは、今年の医学生理学賞の有力候補として、韓国系カナダ人のチャールス・リー氏に注目したが、受賞はならなかった。リー氏は、ゲノム研究で世界的に知られる米ジャクソン・ラボラトリー・ゲノム医学研究所の所長を務めるが、幼少期に家族と一緒にカナダに移住したという。
ただ、リー氏に関しては、2年前からソウル大医学部が、寄付金で研究活動を行うことができる碩座(せきざ)教授に指定しており、韓国との関係性が強まっているのは事実だ。