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大阪都構想攻防 橋下氏 再提案、専決カードも 野党「議会軽視」批判強める

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大阪都構想攻防 橋下氏 再提案、専決カードも 野党「議会軽視」批判強める

 大阪市を特別区に分割し、大阪府とともに再編する大阪都構想で橋下徹市長(大阪維新の会代表)が強硬姿勢を鮮明にしている。住民投票を実施するかを決める協定書の議案について野党が否決の方針を決定したことに「住民に委ねず、おこがましい」と反発し、再提案する意向だ。橋下氏は劣勢の議会の議決を飛ばして住民投票に持ち込む「専決処分」のカードもちらつかせており、野党側は「議会軽視」と批判を強める。今月下旬に想定される否決後に、都構想の攻防はより激しさを増しそうだ。

 11日に維新が大阪市内で開いた街頭演説。街宣車の上に立った橋下氏は都構想の制度設計を車のエンジンに例え、聴衆に訴えた。

 「車を選ぶときにエンジンの仕組みなんか、皆さんは知る必要ない。スピード、安全性、快適性、値段を知ればいい。問題があったら買い替えたらいい」。市議会で協定書の中身がやり玉に上がっていることへの怒りが込められていた。

 野党4会派は9、10日の市議会委員会で特別区の権限や財源、特別区が共同で作る一部事務組合などをめぐる「課題」や「懸念」を指摘し、27日の本会議で否決する方針を決定。橋下氏の演説内容にも「無責任だ」「車と違って、不具合があっても変えられない」と憤る。

 橋下氏は、府と市が膨大な税金をつぎ込んで同様の施設を造るなどしてきた、現在の役所の枠組みと都構想を比較する視点が野党の主張にはないと反論。否決されても再提案する意向だが、議会には同じ議案を同一会期中に2回審議しない「一事不再議」のルールがある上、再提案の可否を判断する議会運営委員会も野党が主導権を握る。再提案は困難な状況といえる。

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