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【高校野球】「信者を監督に」が異常事態の理由? 新入部員受け入れ停止のPL学園

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【高校野球】
「信者を監督に」が異常事態の理由? 新入部員受け入れ停止のPL学園

 新入部員受け入れ停止という措置をとった理由について、PL学園は監督不在のため、野球部の指導が十分にできない点を強調している。

 普段の練習は1987年甲子園春夏連覇の中心選手、深瀬猛さんら2人のコーチを中心に行っているが、監督は昨年4月に部内暴力の責任をとって河野有道前監督が辞任した後は空席のまま。

 多くの有名選手を輩出しているだけに、人材は豊富のはず。今年から教員資格のない元プロの監督就任も可能になった。なのになぜ、後任選びがこれほど難航するのか。

 監督登録して公式戦のベンチに入る正井一真校長や関係者のこれまでの話をまとめると、後任監督は卒業後も教会に通うなど、PL教団の熱心な信者であることが、教団トップの強い意向という。PL入学の際に生徒は家族とともに教団の会員となるが、卒業後も信仰を続けるかは自由。後任監督にはOBの元プロ選手はじめ複数の候補が挙がったが、いずれも卒業後は「熱心な信者」ではなかったという。

 信仰にこだわるのは当然だが、ほかの宗教法人を母体とする学校に比べると厳しいように見える「条件」が、後任監督選びでは逆に大きな「足かせ」になっているのではないだろうか。また、不祥事が続く野球部への対応が、以前より厳しくなっているのも確かだ。

 このまま監督不在で新入部員が入ってこなければ、野球部は自然消滅の道をたどるしかない。甲子園をわかせた名門校の行く末としては、あまりにさびしい。(出崎敦史)

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