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「充実した6年間だった」 松本紘・京都大総長が退任、新任は山極氏

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「充実した6年間だった」 松本紘・京都大総長が退任、新任は山極氏

退任に際して次期総長の山極寿一教授と握手する松本紘・京都大教授(左)=京都市左京区

 京都大の松本紘総長が9月30日、6年間の任期を終えて退任した。同日の記者会見で、「あっという間だったが、充実した6年間だった。大変楽しく仕事ができた」と在任中を振り返った。次期総長の山極寿一教授は、1日に就任する。

 松本総長は会見で「目の前の課題に次々と対処する緊張の毎日だった」としたうえで、「学問とは流行を追うべきでないが、時代とともに変わる必要もある」と持論を述べた。印象深い出来事としては、益川敏英名誉教授と山中伸弥教授のノーベル賞受賞に立ち会ったことを挙げた。

 松本総長は京都大工学部出身。宇宙電波科学が専門で、宙空電波科学研究センター長や生存圏研究所長などを歴任。理事兼副学長を経て、平成20年10月から総長を務めた。

 在任中、iPS細胞研究所の設立に尽力したほか、大学経営をめぐる権限の明確化や意思決定のスピードアップといった改革を積極的に推進。英語教育の強化やリーダー人材の育成などにも取り組んだ。

 一方、次期総長の選考をめぐっては、経営力を重視する観点から教職員による投票の廃止などが検討されたが、学内からは反発が噴出。結局、ほぼ従来通りの形式で投票が行われ、大学院理学研究科の山極寿一教授が選ばれた。

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