産経WEST

【神戸小1女児不明】繰り返される子供の連れ去り…通学路に潜む“盲点”に万全の対策なし

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【神戸小1女児不明】
繰り返される子供の連れ去り…通学路に潜む“盲点”に万全の対策なし

 下校途中などに子供が連れ去られる事件は過去に何度も起き、そのたびに通学路の安全が叫ばれてきた。学校や地域住民による見守り活動は今や当たり前のように行われているが、それでも盲点はある。万全の対策はないといっていい。

 「低学年の女児を狙い、無理やり車に乗せて連れ去った」

 平成17年12月に栃木県今市市(現日光市)の小学1年、吉田有希(ゆき)ちゃん=当時(7)=が殺害された事件で、今年6月に起訴された勝又拓哉被告(32)はこう供述したとされる。

 有希ちゃんが連れ去られた当日は1年生だけが早めに下校する日で、勝又被告は「1人でいる女の子を探した」と話したという。

 この年の11月には広島市の小学1年、木下あいりちゃん=同=が下校途中に殺害され、空き地に置かれた段ボール箱の中から遺体が見つかった。ペルー人の男が逮捕され、無期懲役の判決が確定している。

 また16年11月、奈良市の小学1年、有山楓(かえで)ちゃん=同=が殺害される事件があり、元新聞販売店員の小林薫元死刑囚が逮捕された。

 確定判決によると、小林元死刑囚は下校途中の楓ちゃんに声をかけ、車に乗せて誘拐。自宅で殺害した後、奈良県平群町の道路脇の側溝に遺体を遺棄した。小林元死刑囚への刑は昨年2月に執行された。

 16~17年に立て続けに起きた女児3人の誘拐殺人事件をきっかけに、学校や地域住民による通学路の見守り活動が全国で普及。防犯ブザーの配布や、衛星利用測位システム(GPS)付きの携帯電話を子供に持たせる保護者も増えた。

 だが今年7月にも、岡山県倉敷市で小学5年の女児が下校中に連れ去られる事件が発生。逮捕された藤原武被告は女児にカッターナイフを突きつけ、「大きな声を出したら殺す」と脅迫。車に押し込み、自宅に連れ込んだとされる。

 捜査関係者によると、藤原被告は数カ月前から女児に目星をつけ、女児宅周辺の下見を繰り返していたとされる。犯行当日は女児が1人でいるのを見かけ、「チャンスだと思った」と供述したという。

 被害女児もGPS付きの携帯電話を持っていたが、藤原被告が壊して用水路に捨てていた。

「産経WEST」のランキング