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【関西の議論】「アジアの玄関口」関空、おひざ元に台湾人観光客呼び込め…泉州9市4町が誘致ツアー敢行、相次ぐ“辛口”注文・批判に困惑も

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【関西の議論】
「アジアの玄関口」関空、おひざ元に台湾人観光客呼び込め…泉州9市4町が誘致ツアー敢行、相次ぐ“辛口”注文・批判に困惑も

岸和田だんじり会館を見学する台湾のツアー参加者=大阪府岸和田市

 米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)に人気映画「ハリー・ポッター」の新エリアが誕生した効果などで、アジアからの関西国際空港の利用客が増える中、特に急増著しい台湾人の観光客を誘致しようと、関空の地元、大阪・泉州地域の自治体担当者たちが協力して、台湾のみをターゲットにした初の誘致ツアーを実施した。台湾の旅行業者を観光地に案内し、大阪湾の漁業体験やクルージングなども提案したが、台湾側から“辛口”注文が相次ぎ、泉州側が困惑する場面も。ツアーに同行取材し、見えてきた両者の思惑の違いとは-。(吉村剛史)

台湾人観光客狙い

 「観光スポットは悪くない。でも、付近に大型観光バスが利用できるレストランはあるの?値段は?そういった資料もほしい」

 8月28日夜、大阪府泉大津市内のホテルで開催された「泉州PR交流会」。

 台湾の大手「雄獅旅行社」のマーケティング担当の女性(44)は矢継ぎ早に質問を投げかけた。他の旅行会社の女性2人からも感想や要望が相次いだ。

 この3人を招待したのは、堺市以南の泉州9市4町でつくる「泉州観光プロモーション推進協議会」。

 泉州の魅力発信を目的に、平成24年9月に発足。観光客誘致に向け、25年3月には台湾、韓国の雑誌社など、同年11月には台湾、韓国、タイの旅行社などの担当者をまとめて招待するツアー「ファムトリップ」を実施した。

 今回は初めて台湾のみを対象に企画した。その背景には台湾人観光客の急増がある。

 法務省入国管理局によると、昨年1年間に台湾から約51万人が関空を利用して来日。24年の約30万人から1・7倍に急増している。

 「今回対象を台湾に絞ったのは、安定した訪日客の伸びや、リピーターの多さなどを考慮したためです」。協議会の事務局がある堺市の内山雅雄・観光推進課主査は言い切る。

 ツアーコースも、台湾人旅行客に好まれそうな内容に工夫を凝らした。

 初日は、関空のエアロプラザ内にある泉州PRブース「泉州まるわかり屋」で泉州の全体像を紹介。その後は代表的な観光地として、岸和田市の岸和田だんじり会館や岸和田城、堺市の「大仙公園」の日本庭園などを案内した。

 2日目は2コースに分け、Aコースは旧綿布工場を利用した「煉瓦(れんが)館」(熊取町)のあい染め体験などを設定。Bコースは「織編館」(泉大津市)の機織り体験など“体験型”を重視した。

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