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【広島土砂災害】砂防ダムが流入防いだ 整備の下流域、被害なく

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【広島土砂災害】
砂防ダムが流入防いだ 整備の下流域、被害なく

 広島市の土砂災害で、安佐北区内にある広島県が整備した砂防ダムが土石流をせき止め、下流域にある住宅街への流入を防いでいたことが30日、県の調査で分かった。同区内で土砂災害が起きた地域や、多くの犠牲者を出した安佐南区ではダム整備が進んでおらず、ダムの有無が対照的な結果を招いた。

 大規模な土砂災害が起きた安佐北区内に県が整備した砂防ダムは計8基。県が現地で調査したところ、渓谷上流で土石流が発生して土砂や流木が押し寄せたが、いずれもダムが食い止め、住宅街や幹線道路への流入を防いだ。逆に同区の可部東6丁目などでは渓谷上流にダムがなく、土石流が住宅街に押し寄せた。

 国が9基のダム整備計画を立てていながら1基も完成していなかった安佐南区の八木地区では、多数の住宅が押し流され、多くの犠牲者を出した。

 安佐南区には県のダムが山本新町地区周辺に13基あったが、渓谷上流で土石流の発生は確認されていないという。

 一方、土石流をせき止めた安佐北区のダムには大量の土砂や流木がたまっている。台風シーズンを控え、今後再び土石流がダムに押し寄せる可能性があり、県は土砂などの撤去方法を検討している。

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