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【STAP論文】検証作業、序盤でつまずく 万能性示す発光は確認できず

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【STAP論文】
検証作業、序盤でつまずく 万能性示す発光は確認できず

 論文では、今回の検証で使用したマウス系統だけでなく、別系統を掛け合わせたマウスも使っていた。検証では準備の容易な系統から実験を進めたが、理研は「遺伝的な違いが結果に影響した可能性もある」としており、今後は掛け合わせたマウスでも作製を試すという。

 今後の実験で万能性遺伝子による発光が仮に確認されても、それだけでSTAP細胞が存在するとはいえない。万能性を証明するには、この細胞を別のマウスの胚(受精卵)に移植し、生まれてきた胎児の全身組織に分化していることも確認する必要がある。論文より厳密な手法での実験も並行して実施する。

 一方、小保方氏は理研チームとは別に、独立して検証実験を行う。4月の会見で「作製にはコツがある」と話しており、論文に沿った手法で自ら証明できるか注目される。現在は準備中で、作製の実験はまだ開始していないという。

 理研チームがこのままSTAP細胞を作製できなかった場合でも「存在しない」と科学的に結論付けることはできない。「ある」ことは証明できても、「ない」ことの証明は難しいからだ。理研幹部は「小保方氏が作製できなければ、ないとの結論になる」と話す。理研が小保方氏の検証実験を6月末に急遽(きゅうきょ)、容認したのは、細胞が存在しないことを前提にした動きとの見方もある。

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