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鳥飼車両基地の地下水活用めぐり、摂津市がJR東海に反発 再度の地盤沈下を懸念

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鳥飼車両基地の地下水活用めぐり、摂津市がJR東海に反発 再度の地盤沈下を懸念

大阪府摂津、茨木両市にまたがるJR東海の鳥飼車両基地では、新幹線の点検や給水などを実施している

 大阪府摂津市と同府茨木市にまたがるJR東海の鳥飼車両基地内で同社が計画する井戸掘削をめぐり、摂津市が真っ向から反対している。基地では新幹線の開業当初に地下水をくみ上げていたが、周辺では過去に地盤沈下した経緯があり、市は条例で井戸の掘削を禁じている。今回、井戸を掘る場所が茨木市域に位置するため、JR東海は掘削は可能とみているが、意見は平行線のままだ。

 摂津市は昭和52年、公害防止を目的に旧国鉄との間で環境保全協定を締結。平成11年にJR東海と更新した。協定では、「事業場で地下水のくみ上げを行わない」と定めているが、「事業場」の範囲は定義されていない。

 JR東海は市に対し「茨木市域での掘削なので摂津市の行政上の管理区域を超えている。協定の適用は受けない」と説明。摂津市では上水道用に1日約1万2千トンの地下水が取水されており、「当社が計画する日量750トンが加わっても地盤沈下の恐れはない」と主張している。

 これに対し、摂津市の担当者は「協定はJR東海関西支社という事業所として締結しているので、車両基地全体が対象になると考えている」と話す。

 鳥飼車両基地の敷地(約37ヘクタール)のうち、95%は摂津市、5%は茨木市に立地する。新幹線開業直後の昭和40年代、同基地では1日2千~2500トンの地下水がくみ上げられ、周辺で約30センチも地盤沈下が起きたこともあった。摂津市の担当者は「水脈は地下でつながっている。JR東海のやり方は脱法的だ」と反発する。

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