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【経済裏読み】エアバッグ世界シェア20%「タカタ」品質問題で揺らぐ世界の自動車業界…GMに続く巨大リコール、自動車市場にかつてない危機感

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【経済裏読み】
エアバッグ世界シェア20%「タカタ」品質問題で揺らぐ世界の自動車業界…GMに続く巨大リコール、自動車市場にかつてない危機感

 自動車部品メーカーのタカタ(本社・東京)が製造したエアバッグの不具合をめぐり、世界の自動車市場が大揺れだ。日本車を含めた世界の自動車メーカーが大規模リコール(回収・無償修理)に相次ぎ追い込まれ、問題はなおも広がる様相をみせる。米ゼネラル・モーターズ(GM)の大量リコールに重なる品質問題に、業界関係者は緊張を隠せない。

膨れ上がるリコール

 「車に乗っている人が重傷を負う可能性がある」

 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は7月18日、ウェブサイトで強い警告を発した。

 三菱自動車はこの日、助手席にタカタ製のエアバッグを搭載した2004、05年型のセダン「ランサー」をリコールするとNHTSAに届け出た。

 NHTSAによると、助手席のエアバッグが開く衝突事故が起きた際、ガス発生剤とともに金属片が破裂し、乗員が大けがをする恐れがあるという。

 タカタ製エアバッグをめぐっては、金属片の破裂のほか、出火につながったケースも報告されている。09年には米オクラホマ州で死亡事故が発生したほか、日本でも今年1月に静岡市でエアバッグが破裂する事故が起きている。

 三菱自のほかホンダやトヨタ自動車、GM、米フォード・モーター、独BMWなど世界の名だたる自動車メーカーが、タカタ製エアバッグの不具合でリコールを発表している。その合計は全世界で900万台超に上り、なおも積み上がる見通しで、「1千万台の大台突破は時間の問題」(日本車メーカー関係者)との声もある。

 リコールは、原因を招いたタカタの業績ももちろん直撃。8月7日に発表した4~6月期の連結決算で386億円の最終赤字を余儀なくされた。エアバッグ問題の処理で巨額の特別損失を計上したためで、通期も当初予想の160億円の黒字から一転、240億円の赤字に転落する見通しを明らかにした。

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