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【記者も歩けば】「かわいいだけのキャラとは違う」逆張り・ちょい悪キャラ『わるタン』に込められた“メッセージ” 

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【記者も歩けば】
「かわいいだけのキャラとは違う」逆張り・ちょい悪キャラ『わるタン』に込められた“メッセージ” 

商店街で子供らと触れあう「わるタン」。「実際に会って確認してほしい」と顔出しはNGだ=神戸市中央区

 県のマスコットキャラクター「はばタン」。よく似たキャラクターをイベントなどで見掛けることがある。名前は「わるタン」。シルエットは「はばタン」とほぼ同じだが、灰色の体にニヤリとつり上がった目と口がどこか悪者っぽい。「はばタン」とどんな関係があるのか。そもそも一体、何者なのだろうか。

(三宅 令)

 「ククク…。『絶賛非公認の神戸のキャラクター』だチョー」。記者の問いに答えてくれたわるタン。「ククク…」と笑い、語尾に「チョー」をつけるのが特徴らしい。はばタンとの関係については、「大人の事情で、関係ないということになっているチョー」とのこと。なお「実際に会って顔を確認してほしい」とのことから、わるタンは基本的に顔出しNGだそうだ。

 わるタンの生みの親のイラストレーター、JUNBOw(じゅんぼぅ)さん(43)=神戸市東灘区=は「はばタン」の作者でもある。東日本大震災が発生した平成23年、県内で絶大な人気を誇るはばタンを生かして災害基金をつくってほしいと県に要請したが、「行政でやるのは難しいうえに、時間がかかる」と退けられた。はばタンの権利は県にあるため、「最初から支援を目的としたキャラクターを民間で作ろう」と考え、翌24年2月、新キャラクター「わるタン」が誕生した。

 JUNBOwさんが、わるタンの体の色をあえて黒っぽくし、いたずらっ子を思わせる“わるキャラ”にしたのは、見た目の裏にある思いを知ってほしかったから。「わるタンは、子供らに笑顔を届け、笑顔の輪を広げることを目的として生み出されたキャラクター。そこら辺にいるカワイイだけのキャラとは違うのです」と、JUNBOwさんは語る。

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