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例がない巨大な「階段ピラミッド」の方墳…被葬者は蘇我稲目か 明日香村「都塚古墳」

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例がない巨大な「階段ピラミッド」の方墳…被葬者は蘇我稲目か 明日香村「都塚古墳」

 奈良県明日香村にある飛鳥時代初期(6世紀後半)の都塚(みやこづか)古墳が、一辺40メートル以上の巨大な方墳で、国内に例がない階段ピラミッド状と判明し13日、関西大と村教委が発表した。現場は蘇我氏の拠点地域で、古代朝廷の実力者・蘇我馬子の墓とされる石舞台古墳に近いことなどから、専門家は「馬子の父で、蘇我氏の権勢の基礎を築いた蘇我稲目の墓の可能性が極めて高い」としている。

 都塚古墳は全長12メートル以上の横穴式石室を持ち、内部に凝灰岩の刳(く)り抜き式家形石棺(長さ約2・2メートル)が収められている。これまで墳形は不明で、一辺約28メートルの方墳などと推定されていた。

 今回の発掘調査で、新たに築造当初の墳丘裾(すそ)部を3カ所で確認。墳頂部付近の石積みの階段状遺構が4段分(長さ約6メートル)出土し、全体が階段ピラミッド状の東西約41メートル、南北約42メートルの大型方墳とわかった。

 1段目は幅約6メートルのテラス状。その上に幅約1メートル、高さ約30~60センチの石積みの階段が4段以上続き、8段以上あったとみられる。石は拳(こぶし)から人頭大の川原石で、古墳の高さは7メートル以上と推定される。北側には周濠跡も見つかった。

 国内では岡山県真庭市の大谷1号墳(飛鳥時代)が5段築成の方墳として知られるが、都塚古墳とはやや異なる。高句麗の王陵「将軍塚古墳」(4~5世紀、高さ約13メートル)は階段ピラミッド状で、百済の古墳にも似た形があることから、古代朝鮮がルーツとの見方もある。

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