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【大阪調査隊】シラス干しから消えた「チリメンモンスター」、どこへ行った

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【大阪調査隊】
シラス干しから消えた「チリメンモンスター」、どこへ行った

 チリメンジャコ(シラス干し)に混ざるタコやイカ、タツノオトシゴ、稚魚などの小さな海の生物「チリメンモンスター」(チリモン)。約10年前までは、スーパーで買ってきたチリメンジャコの中からチリモンを見つけ、家族で喜び、得をした気分になっていた。しかし、最近、チリモンの姿を見かけなくなった。大阪湾の環境の変化か、異変があったのだろうか。それとも温暖化も影響しているのだろうか。消えたチリモンの行方を追った。(北村博子)

漁港を取材

 早速、漁港へ向かった。大阪湾でシラス漁を手がける岸和田市漁業協同組合の音揃(おんぞろ)政啓さん(54)と出会い、今年2月に新しく開場した大阪唯一のシラス・イカナゴ専門のセリ場を見せてもらえることに。

 シラスはチリメンジャコの原料で、実はカタクチイワシの稚魚のこと。漁期は4~12月。成魚は春から秋にかけて湾内に入り4、5回産卵するという。「ただし気象や潮流の影響によって、すべてが孵化(ふか)するとはかぎらない。自然のもんですからね」と音揃さん。無事にかえった稚魚は泳げるようになると群れを作り生活。漁獲するのは生後1カ月半から2カ月の全長25ミリ前後だという。

 シラス漁は魚群探索と漁獲物運搬を担う船に加え、U字に網を引く2隻の船の計3隻で操業。シラス専用の魚群探知機を使い、魚群の丸い形なども見極めながら海に網を下ろす。約1時間引っ張っては引き上げるという作業を午前4時半から11時までの間に4、5回繰り返すという。

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