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ゴッホの幻の「ひまわり」再現 戦火で焼失した名画を陶板で

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ゴッホの幻の「ひまわり」再現 戦火で焼失した名画を陶板で

 オランダ人画家、ゴッホ(1853~1890年)の代表作「ひまわり」の作品群のうち、第二次世界大戦中に兵庫・芦屋で焼失した“芦屋のひまわり”を再現する計画が大塚国際美術館(徳島県鳴門市)で進められている。来年、終戦から70年を迎えるのを前に、戦火で犠牲となった幻の名画を復活させる試みだという。

 再現されるのは群青色の背景に6輪のヒマワリが描かれた縦98センチ、横69センチの作品。兵庫県芦屋市の実業家、山本顧弥太(こやた)が白樺派の作家、武者小路実篤が進める美術館建築構想のために2万円(現在の約2億円)で購入した。

 美術館建設構想は、大正13年に大阪で行った国内3度目の公開の後に頓挫し、「ひまわり」は、山本の自宅に飾られたまま昭和20年8月6日の阪神大空襲によって焼失した。

 大塚国際美術館は1千点を超える世界の名画を陶板画として再現、展示している。ゴッホの作品はレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」に次いで人気が高いことから、芦屋のひまわりの原寸大での再現に取り組んできた。

 焼失前の作品を写真で収めた画集をもとに、特殊な転写紙を使って薄い陶板に写し、焼成して仕上げる。絵の具を塗り重ねたような筆致の盛り上がりも表現され、油絵さながらのでき映えになりそうだという。今年10月1日からの公開を予定している。

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