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消える苦学生、夜間学部は風前の灯 関大天六キャンパス売却

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消える苦学生、夜間学部は風前の灯 関大天六キャンパス売却

 昼間は働きながら、夜に大学に通って単位を取る勤労学生を主な対象としてきた夜間学部(第2部)の火が消えようとしている。

 関西大は平成15年度に2部を廃止し、「デイタイムコース」と「フレックスコース」を開設したが、その後、両コースを統合したため、現在は、夜間の授業のみで学ぶコースはなくなっている。

 関西のほかの大学も同様だ。明治33年に前身となる「私立京都法政学校」の創立時から夜間教育を行ってきた立命館大も平成16年度に夜間主コースの募集を停止。広報担当者は「時代の要請で、勤労学生が急減したため」と説明する。

 昭和29年に第2部を設置した同志社大も平成9年度の入学生から募集を停止している。昼間主コースと夜間主コースを置いたものの、夜間主コースは各部で廃止が進み、最後まで残っていた商学部も25年度に募集を停止した。

 近畿大では経営学部で社会人入試やスポーツ推薦で入った一部の学生が、フレックス制として夕方からの授業を取っているが、関西の私大のなかで夜間の授業だけで卒業できるのは、大阪経済大の経営学部第2部経営学科だけになってしまったという。

 各大学が夜間学部に代わって力を入れているのは、社会人教育で、交通の便が良い大阪・梅田周辺にサテライト教室を設置する動きが加速している。

 関西学院大や同志社大、立命館大に加え、慶応大や上智大といった関東の大学を含む20近い大学が進出。大学院教育や市民向けの公開講座で、大卒者向け教育を進めている。

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