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【若手記者が行く】赤信号でも「左折可」標示板の“なぜ”?…地元ドライバー以外にはわかりにくく、撤去されても気付かず危険な副作用も

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【若手記者が行く】
赤信号でも「左折可」標示板の“なぜ”?…地元ドライバー以外にはわかりにくく、撤去されても気付かず危険な副作用も

 奈良県を車で走っていると、赤信号でも左折できることを示す「左折可」の標示板をよく見かける。5月の着任当初はペーパードライバーで恐る恐る車を走らせていたが、標示板の存在に気づかずに赤信号で停車していると後続の車にクラクションを鳴らされたことが何度もあった。奈良県警を取材すると、県内には32個も設置されていることがわかった。これは沖縄県、岡山県に次いで全国3位の多さだ。いったい、なぜこんなに多いのか。新聞記者としての興味がわき、謎を探ってみた。

(奈良支局 浜川太一)

「一方通行」の道路標識に似ているが…

 「左折可」の標示板は白地に青い矢印が描かれ、交差点に入る手前の左側に設置されている。この標示板がある交差点では、前方の信号が黄や赤でも周りの交通に注意しながら常時左折が可能。ただし、優先権は青信号で進行している車にあるため、注意が必要だ。

 青地に白い矢印が描かれた「一方通行」とよく似ているが、こちらは道交法に規定されている道路標識。「左折可」は道路標識ではなく、標示板に分類される。奈良県警によると、県内には現在、「左折可」の標示板が28の交差点に計32個ある。

 全国には、226の交差点に計326個の「左折可」の標示板が設置されている(警察庁まとめ)。単純に計算すれば、各都道府県に6・8個あることになる。そこで、警視庁と全国の道府県警に問い合わせてみた結果、最多は沖縄県の60個、2位は岡山県の56個で、3位は奈良県だったことがわかった。一方、東北や関東、四国、九州などで「0個」という県も多かった。

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