産経WEST

「くじらの博物館」入館拒否訴訟 「他人の迷惑」と和歌山・太地町側

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


「くじらの博物館」入館拒否訴訟 「他人の迷惑」と和歌山・太地町側

 和歌山県太地町の「町立くじらの博物館」で、捕鯨に反対する外国人であることを理由に入館を断られたとして、オーストラリア人の女性ジャーナリスト、サラ・ルーカスさん(29)らが同町に対し、約670万円の慰謝料などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が4日、和歌山地裁(橋本真一裁判長)で開かれた。町側は「入館を許せば他人の迷惑になるおそれがあると判断した」とし、人種差別の意図はないと争う姿勢を示した。

 訴状などによると、今年2月9日、ルーカスさんらが入館しようとしたところ、職員から「捕鯨反対の方は入館できません」と英語で記された説明カードを見せられ、入館を断念。ルーカスさんは、イルカ漁に反対する団体の代表といい、憲法14条が禁じる人種差別に当たり思想信条の自由を侵害すると主張している。

 原告側は「博物館側が、気に入る思想を持った一部の人にだけ情報を提供するのは、日本国憲法や国際人権規約などさまざまな法令に違反する」と指摘。町側は答弁書で「以前に観光目的との言葉に反して館内で取材活動を行ったことから、入館を許せば他人の迷惑になるおそれがあると館長が判断し、博物館の条例に基づき入館を拒否した」と主張した。

「産経WEST」のランキング