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【衝撃事件の核心】中1飛び降りの原因は「ウイルス性脳症の異常行動」だった…インフル禍衝撃、成人の発症例も

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【衝撃事件の核心】
中1飛び降りの原因は「ウイルス性脳症の異常行動」だった…インフル禍衝撃、成人の発症例も

男子生徒が教室の窓から転落、死亡した中学校の中庭には献花台が置かれ、花束が供えられていた。当初はいじめを苦にした自殺の可能性も指摘されたが、高熱に侵された結果の脳症による異常行動だったとの見方が出ている=6月8日、兵庫県三木市

 兵庫県三木市の市立緑が丘中学校で今年1月、1年生の男子生徒=当時(12)=が校舎4階から転落し、死亡した。当初、いじめを苦にした自殺の可能性も考えられたが、市教委が設置した第三者による事故調査委員会は6月、転落の原因を「インフルエンザなどウイルス性疾患の脳症による異常行動が原因」と結論づけた。40度以上の高熱で脳が炎症を起こし、突発的に4階教室の窓から飛び降りたとみられる、ということだ。抗インフルエンザ薬による子供の異常行動はこれまでも指摘されてきたが、今回の場合、インフルエンザは男子生徒の体にどのような変化をもたらしたのか。(前川康二)

全校調査では「いじめ」の可能性が

 事故は今年1月9日午前10時50分ごろに起きた。

 男子生徒が校庭にうつぶせで倒れているのを、男性教諭が発見。男子生徒はすぐに病院に搬送されたが、全身を強く打っており、約1時間後に死亡した。

 市教委などによると、男子生徒は2時間目の体育の授業で行われた約3キロの長距離走で最後に帰ってきた。ふらついた様子が見られ、体調がよくないと感じた体育担当の男性教諭は男子生徒に保健室で休むよう促した。

 だが、男子生徒は保健室には行かず、4階にある自分の教室に戻った。3時間目は音楽の授業だったため、クラスメートは音楽室に向かい、男子生徒は1人で教室に残った。そして、窓に設置された高さ約50センチの転落防止用柵を乗り越え、教室の窓から転落した。

 男子生徒は、身長約170センチ、体重約100キロと中学1年にしては大柄だった。男子生徒の転落死の後、市教委が全校生徒を対象に行ったアンケートの結果、同級生から体形を冷やかされていたとの記述もあった。

 このため、いじめを苦にした自殺も疑われることになり、市教委は原因究明を行うため、教育関係者や弁護士ら第三者による事故調査委員会を設置した。

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