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【関西の議論】自転車に傘固定「さすべえ」が“大阪のおばちゃん”にこよなく愛される理由は…製造は「愛知」、母思う創業者の40年前の「開発秘話」

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【関西の議論】
自転車に傘固定「さすべえ」が“大阪のおばちゃん”にこよなく愛される理由は…製造は「愛知」、母思う創業者の40年前の「開発秘話」

「三種の神器」をつけ、颯爽と自転車に乗る女性=大阪市城東区

 今から6年前の平成20年、国家公安委員会は自転車の乗り方にもふれた「交通の方法に関する教則」を改正。教則は道交法に基づくものと、マナーとして求めるものがあるが、改正前、さすべえが禁止されるのではないかという風評が広がった。

 荒川社長は「さすべえは自転車の片手運転を防止し、微力ながら交通事故の軽減に尽力しており、誇りを持っている」と話す。

 実際に改正された教則では、傘をさすなどして片手運転となることは、やめるよう明記したが、傘を自転車に固定して運転することは「不安定となったり、視野が妨げられたり、傘が歩行者に接触したりするなどして、危険な場合がある」としながらも、禁止まではしなかった。

 荒川社長は、ユナイトのホームページで教則改正を受け「強風や人ごみではご使用を控えマナーを順守していただければ、安全で便利な道具であるという認識が教則を通じて広まってゆくことを望みます」などと記述。教則改正後も、さすべえは大阪を中心に愛されている。

 ユナイトのホームページで取扱商品を見ると、実にさまざまな種類のさすべえが紹介されている。車いすやシルバーカー、乳母車にセットできる「カートさすべえ」、屋外などで使う腰掛けに取り付けられる「腰掛けさすべえ」、固定した傘で花などを雨や霜から守る「園芸さすべえ」、傘を使用しないときのために別途ハンドルに収納ポケットをつけた「さすべえPART3」などだ。

 ユナイトでは価格を明示していないが、小売価格は3千円から4千円程度という。

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