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【ファッション・オタク通信】「犬」か「奴隷」か、それとも「安全第一」か…幼な子をつなぐ“迷子ひも”の賛否両論

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【ファッション・オタク通信】
「犬」か「奴隷」か、それとも「安全第一」か…幼な子をつなぐ“迷子ひも”の賛否両論

 「(子供の)命には替えられない」「手をつなげばいいというけれど、何人も子供を連れていると(電車の)切符も買えない」という迷子ひも賛成派。一方、「まるで犬のようだ」「ペットじゃないんだから…」「子供の自由が奪われて逆に危ないのでは?」という否定派。番組同様、ネット上でも両者の意見は真っ二つに分かれている。

歴史は古く中世ヨーロッパ時代から

 “迷子ひも”の歴史は中世ヨーロッパにさかのぼる。服に縫い付けられたひも状のものから端を発したといわれ、歩き始めの子供の歩行を助けるものであった。貴族の家族が描かれた絵画にも登場しており、上流階級を中心に普及していたようだ。しつけやマナーのため子供をひもで縛ることが珍しくなかった時代。思想家のルソー(1712-1778年)などは「子供をひもで縛るのは好ましくない」と否定的だったといわれている。

 日本では、「太陽の塔」で知られる芸術家・岡本太郎(1911-1996年)の母で小説家の岡本かの子(1889-1939年)が、幼い太郎がかまってほしさに創作活動の邪魔をするので(太郎を)タンスにくくりつけていたという逸話が残っている。

 子供を縛る“ひも”は、時代やお国柄によって意義は変化しているようだが、現在の“迷子ひも”は事故や犯罪防止のために利用されている。「日本でもいろんな犯罪のケースが増えておりますし、防犯や飛び出しなどの事故防止といった安全面を考えると、今後も需要は衰えないと思われます」と楽天市場・広報担当者。

 ひもを短くし、同時に手もつないで…など使用に際して注意しながらケース・バイ・ケースで利用するには優れたアイテムだと思うのだが…。

(杉山みどり)

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