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【大阪から世界を読む】疑獄に発展か、「セウォル号」沈没事故…政治家、海運官僚、海洋警察、オーナー一家“ズブズブの癒着構造”明らかに

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【大阪から世界を読む】
疑獄に発展か、「セウォル号」沈没事故…政治家、海運官僚、海洋警察、オーナー一家“ズブズブの癒着構造”明らかに

 韓国船「セウォル号」沈没事故をめぐり、船の運航会社と、政治家や海洋警察などとの「癒着」が問題化している。運航会社は過積載での運航を繰り返し、巨額の不当な利益を得ていたが、検察当局はこれらを含め、資金がオーナー一家に流れていたとみて捜査。地方自治体の元副知事が裏金作りに関与していたとして事情聴取した。さらに同社は、政府機関によって優秀な船会社に認定されていたが、この過程にも疑惑が浮上。船舶の安全検査を行う協会と海洋警察との癒着も発覚した。まるで松本清張の小説を思わせる疑惑の数々は、韓国社会の根幹を揺るがしている。

オーナー一家をかばう政治家たち

 検察などの合同捜査本部は5月9日、過積載などの危険な運航をさせ、船の乗客多数を死なせたとして、業務上過失致死などの容疑で、清海鎮海運代表のキム・ハンシク容疑者(72)を逮捕した。さらに、同社の事実上の所有者とみられる兪炳彦セモグループ元会長(73)が経営に関与していた可能性が高いとみて、共犯に問えないかを検討しているという。

 捜査本部によると、セウォル号は昨年3月の就航以来、241回の航海のうち139回も過積載をして、同社は29億5千万ウォン(約2億9千万円)もの不当な利益を得ていた。

 東亜日報(電子版)などによると、捜査本部は兪氏の側近が関連企業の資金を不正に兪氏一家に支払っていたとの横領や背任疑惑も捜査しているといい、これらの疑惑に関し、捜査当局は全羅北道の蔡奎晶元副知事への事情聴取を行った。

副知事や市長を歴任…使えぬ救命艇でも検査パス「優秀船社」「物流発展大賞」

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