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【私の時間 シネマ】母娘の「毒の吐き合い」 壮絶“食卓バトル”から見えるものは…映画「8月の家族たち」

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【私の時間 シネマ】
母娘の「毒の吐き合い」 壮絶“食卓バトル”から見えるものは…映画「8月の家族たち」

 メリル・ストリープとジュリア・ロバーツ-。ハリウッド二大女優の初共演によるリアルな家族バトルが話題の「8月の家族たち」が公開中だ。ピュリッツアー賞戯曲部門とトニー賞を受賞した舞台を基に映画化。母と娘の壮絶な“毒の吐き合い”から、見えてくるものは…。女性ライフサイクル研究所(大阪市北区天神橋)所長の西順子さん(52)が作品に散りばめられた“家族の問題”を語った。(橋本奈実)

母と娘の葛藤は普遍

 今作を見た、女性ライフサイクル研究所所長の西さんは「普遍的な家族の問題だと思いました。表からは見えにくいですが、家族内には色々な秘密や葛藤があるものですから」と話す。

 《8月、オクラホマ州の片田舎。父の失踪を機に、3姉妹は数年ぶりに、ガン治療中の毒舌な母、バイオレット(メリル)が住む実家に集まる。真面目すぎて暴走する長女のバーバラ(ジュリア)は夫の浮気と娘の反抗期に苦悩中。不器用な次女は密かな恋をしており、自由奔放な三女は派手なスポーツカーに乗り、婚約者を連れて現れた。バラバラな家族は言わなくてもいい本音をぶつけ合い、やがて“隠し事”の数々が明らかになっていく…》

 同研究所は、「社会に開かれた心理臨床」を目指し、女性や子どもの“人生の段階”に合わせたカウンセリングや、安全なコミュニティ作りなどに取り組む施設。その人生の段階でいうと、ジュリア演じるバーバラは中年期、メリルのバイオレットは老年期にあたる。実際の相談者は、中年期の女性も多く、母との関係の葛藤が中心という。

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