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【ビジネスの裏側】香港、シンガポールに攻め入る「日本米」、課題はシェア拡大スピード感…アジア高級米市場拡大へ参入よびかける「クボタ」

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【ビジネスの裏側】
香港、シンガポールに攻め入る「日本米」、課題はシェア拡大スピード感…アジア高級米市場拡大へ参入よびかける「クボタ」

 農業機械大手のクボタが、2年前から日本米の輸出事業を手掛けている。販路開拓で国内農家の国際競争力を高め、農業関連ビジネスの底上げを図るのがねらいだ。日本米は品質の高さに加え、世界的な日本食ブームもあって購入者からは高評価を得ているが、高価格のため認知はなかなか進まず、シェア拡大のスピードが遅いのが課題。政府が掲げる「攻める農業」実現には、業界や国を挙げた取り組みが必須である現実が浮き彫りとなっている。

とんかつ、カレー浸透の香港で、「第3の日本食ブーム」?!

 世界の食材・料理が集まる「食の宝庫」、香港。家で料理を作って食べる「内食」と、レストランなどでの外食の割合は「2対8」だ。実は、アジアのほとんどの国では、外食率の方が高く、内食が多い日本とは対照的な構造となっている。

 その香港でいま、「第3の日本食ブーム」が起きているという。人気の高い日本食は、日系の外食チェーン進出もさかんだ。当初、日本食は寿司など「高級料理」とみられがちだったが、最近ではとんかつ、ラーメン、カレーといった「庶民向け」のメニューも浸透。中間層からも支持を受けるようになった。

 だが、コメについては全量を輸入に頼っているのが現状。ここに目をつけたクボタは2012年4月、国内トップブランド・コシヒカリの産地の新潟県の農家とタッグを組み、「日本米輸出プロジェクト」を香港でスタートさせた。

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 日本米の輸出量は右肩上がりで伸びている。農林水産省によると、2006年に967トンだったコメ輸出量は12年には2・3倍の2202トンに達した。

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